湯涌について
湯涌について
2024年、能登半島地震により、輪島の自宅兼工房を失いました。けれどもその喪 失から、新たな始まりが生まれました。私は工房を金沢の郊外にある山あいの温 泉地、湯涌温泉へ移しました。
かつては武士や詩人たちの隠れ家であった湯涌は、静かな美しさ、癒しの湯, そして豊かな文化的雰囲気で長く愛されてきました。金沢市の中心部からわずか車で30分ほどですが、まるで別世界のように感じられる場所です。時がゆっくりと流れ、四季が鮮やかに移ろい、伝統が自然とやさしく寄り添っています。
四季折々に色を変える森に囲まれたこの地で、私は漆の道を歩み続けています。訪れる方々には、復興と再生のエネルギー、そして自然と親密な場所で日本漆芸の世界を体験していただけます。
温泉、歴史、そして芸術。どの目的で訪れても、湯涌は日常のリズムを少し緩め、漆を新たな光の中で見つめ直すきっかけを与えてくれるでしょう。
ツアーとワークショップ
輪島塗と湯涌の郷土史についてもっと知りたいという方のために、教育的な目的で、限定数の現地ツアーをご用意しております。ツアーの一部として、または単独で、ユニークな蒔絵ワークショップを手配することも可能です。本格的な体験をお届けするため、ワークショップは2時間ほどかかります。ワークショップ終了後には、オリジナルの輪島塗作品をお持ち帰りいただけます。材料はすべてご用意しておりますが、事前のご予約が必要です。
詳細については、お問い合わせください。